2004年1~4月

正月に にぎわう住宅展示場

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   正月に にぎわう住宅展示場

何たって一年の始まりは新鮮だし、大きな目標を立てた人にとって最初が肝心だと思うのだろう。新年早々から家族連れでモデルハウス周りをしている人が多いのです。

「今年こそは家を造るぞ」「やっと長年の夢が叶うわ」などなど。
住宅は少なくとも衝動買いの対象ではないし、それなりの計画性を持って取り組む人が多いのは当然のこと。

問題は、「夢を実現させるために大切な資金手当をどうしたらよいか」
希望が先行しすぎて現実には実現できない場合さえあるのです。

昨年の暮れも押し詰まった頃に相談に見えたAさんがその一例で、他社と契約してはみたものの、広さや住宅設備など不満だらけ。
自分たちの要望を満たそうとすると当然高くなる。ほかの会社だったら出来るのではないかと考えたのだろう。年末も押し迫った頃に当社を訪ねてきた。

契約をしていてかなりの打ち合わせが進んでいたわけだからしっかりとした図面も出来ている。一目見て、Aさんの希望している内容はとってもその金額では不可能と分かる内容。

見積もりを依頼されたが、この内容で見積もりしたら契約している会社と比べても金額を満足させるのはとっても無理なことを伝え、内容を吟味してもらうと「かなりいい線」までいけそうなことが分かった。

ところが、キッチンとバスそしてロフトはなんとしてもこうしたい・・・
その差額はなんと200万円。

そこまで要望する以上、別に資金手当を考えているのかと思えばそんなことは考えていなくて、あくまでも予算の中でやりたいとのこと。

予算が明確である以上、この計画は不可能であることを告げざるを得ない。聞くと、契約した会社にも契約そのものを断られたとのことでした。
どんなに遅くとも4月中には完成していないといけない事情があるとの話で、スケジュールも無理があり会社も契約破棄に至ったのだろう。

この正月、きっとAさんもモデルハウス巡りをしたことだと思いますが、損してまでやる会社は無い。この当たり前のことに気が付くだろうか。
そして、十分な打ち合わせや準備も出来ないまま工事に入れたとしても良い家は絶対できない。Aさんにとって満足できる家は存在するのか????

今年こそ家を持つ、建てるそんな時に大切なことは十分な時間と資金の裏付けをもって住まい造りにチャレンジする方が良いのは言うまでもありません。

「一年を振り返っていい年だった」と思えるようにしたいですね。


あれから9年、一向に進まない耐震補強工事

今日1月17日あの阪神大震災から9年。

月日の経つのは本当に早い物です。あの大震災から今日でまる9年になりました。最近の新聞やテレビなどの報道にも地震に関する内容が多くなったような気がしませんか。

地震に対する備えは十分されていますか?
多くの人が、「問題だと感じてはいるけれど何もしていない」と言うのが実態のようです。政府は東南海・南海地震が発生した場合、揺れだけで16万6500 棟、火災・津波などを入れると42万8200棟~61万5900棟の住宅が倒壊すると被害想定を発表しました。また、その際の死者は1万7400人にのぼる可能性があるとしています。

これらの危険地域と指定された場所でも、耐震診断は全木造住宅の2%前後、昭和56年以前の木造住宅の3%前後しか実施されてないという。

木耐協が実施した耐震診断の結果分析から新耐震基準が導入された昭和56年を境に明らかな差があった。56年以前の建物の62.7%が倒壊又は大破壊の危険があり、やや危険の21.97%を加えるとなんと84.67%が危険な家と診断されています。また56年以降の建物でも60%が耐震性に不安がある。
その様に診断された家でも診断の結果、耐震補強を実施したのは25%でしかありません。

このように分かってはいるけれど・・・耐震改修工事がなかなか普及していないのが現状。原因のひとつは費用がかかりすぎること。かかった費用の平均は112万。

工事に掛けられる予算を100万以下とする世帯が8割、そのうち4割が50万以下と回答したそうです。
それ以外の要素として、耐震改修工事は効果として日常生活で実感できないこと、また悪質な耐震リフォーム業者の横行が普及の障害として考えられます。

宮城県沖地震のように今後30年以内に発生する確率がなんと99%という地域もあり地震国に住むためにはそれなりの対策をしなければ家族生命財産が守れません。必要な住まいの点検やメンテナンスを確実にすることも大切です。

鳩山の中古住宅のように、本当に外壁だけで建物がかろうじて保たれていた事例もあります。外からは見えない建物の構造の半分以上がシロアリ被害に遭っていたのです。これも、シロアリ処理を30年の間全く施していなかったのが原因です。

新築住宅で気をつけることは、夢を追いかけるあまり無理な構造を作らないことです。住まいは、改めて言うまでもなく「家族の生命・財産を守り健康で豊かな生活をもたらす器」なのですから。


真夏のケアンズで楽しんできました

寒さ真っ盛りの日本を離れて真夏のケアンズでバカンス。成田を発つときには小雪がちらほらと舞始めていました。
長男が札幌から合流して妻と3人で夏真っ盛りのケアンズに到着。トロピカルなケアンズは思いのほか小さな街です。

おきまりの観光コースであるコアラの動物園や植物園を見学してバンジージャンプのある場所を訪ねたのですが、なんと長男の亮が「僕もバンジージャンプをやりたい」と言い出しました。外人の・・・ここでは私たちが外人かな?・・・若い女性がトライをしている。

観光客の日本人でチャレンジする人などいないのに44㍍もの高さから飛ぶというのです。30をすぎても若いつもりなのかもしれませんが見上げると姿がよく見えないほど高い場所でハラハラして下から見守るしかありません。
亮はみんなが見守る中、見事に飛んで見せてくれました。

顔だけ見ると同じように見えるのですが、日本人観光客と中国人が本当に多い。泊まったホテルも同様に日本語や・・・・語での会話が聞こえてきます。

真夏のケアンズで、珊瑚礁の綺麗な海を存分に満喫し、熱帯雨林を通り抜けた高原で乗馬も楽しんできました。
乗馬は旅行者のオプショナルツアーで申し込みをしたわけではなく、ケアンズ情報を亮が調べて申し込んでみたら家族経営の小さな牧場だったのですが牧場の経営者の奥さんは日本人、しかもなんと新狭山に永いこと住んでいたのだそうです。

お昼には、いなり寿司をごちそうになり新狭山の話で盛り上がってしまいました。日本人が多いとは聞いていましたが、ケアンズから1時間以上も離れた牧場で地元の人にお目にかかるとは。

そうそう、肝心の住宅ですが工事中の現場を見てきました。そこの住宅の構造は、スチールツーバイ、日本でも最近は多くなりつつある工法です。土地も広く、プールもあり住まいの環境として申し分ありません。
デザインの印象はアメリカとは少し違う感じがしました。

たまたま見た住宅地が高級住宅だったのかもしれませんが価格は日本円にすると一億円に近い住宅でが、ただ、為替の感覚が円とオーストラリアドルがピンときません。

カンタス航空の機内販売では98米ドルが160オーストラリアドルになっています。海外旅行、特に東南アジアやオセアニアに旅行するときは、円から現地通貨にするよりも一度米ドルにしてから現地通貨にするのが有利なのかもしれません。もちろん、カードを多く支払いに利用することが多い場合は関係無いのかもしれませんが。

日本に帰って、また寒い毎日が続きます。せめて家の中だけは快適でありたい物ですね。


どこまでこだわるの

一時期ほど高断熱高気密や健康住宅の話題を聞くことが無くなったような気がしますがあなたはどう思いますか。

大阪ではライオンズマンションの住人がシックハウスの被害を受けたと、大京を相手に裁判を起こしました。大手といえば安心できると思うのが人情ですが、必ずしも安心できないようです。

今回、こだわりを徹底するためにホームページを全面的に手直ししました。いかがでしょうか。ホームページにも出来るだけこだわりの姿勢を打ち出しています。こだわると、不思議なことに関心を同じくするお客様の来場が多くなったようです。

健康住宅といっても、やっていることは大きく差があるし高断熱高気密もその意味では違いがありあなたが判断できる目を養わないと良い住まいは望めません。

こだわりのもう一つの傾向が、外観デザインやエクステリアに見られます。当社は、一年ほど前までは営業マンが全面的にお客様と打ち合わせをするスタイルを取っていましたが、今はデザイナーがすべての打ち合わせを最初からしています。

当然、納得するデザイン、インテリアはもちろん予算の打ち合わせに必要な見積もりを何度と無く提出しながら一緒に住まいを作ります。

一体どのぐらいの時間を掛けて打ち合わせをしているか。
最近はエクステリアの計画も、デザイナーが打ち合わせをしているため時間がかかってしまいます。工事の担当者も年間受け持つお宅がせいぜい12件。当社には現場監督実質3名ですから年間35~40件が限界と言うことになります。

昔は、5名で84件の工事をしたことがありましたが、当然今に比べると管理の質は落ちてしまいます。

一般的に設計士のライセンスを持っていれば住宅設計を任せられると思われているようですが、実はそれは大きな勘違いです。デザインというのは、多くはその個人の感性によるところが強く、ライセンスとは関係ないようです。

勉強したからと言って身に付く物ではありません。
勿論、「ライセンスもありデザインセンスも優れていて、なおかつあなたの言葉では表しきれない思いを具体的な絵として提案してくれる」そんなすばらしい人に会えれば良い住まいが出来ると思います。

一番大切なことは、自分が住まいに対して明確な基準を持ち、必要な情報を取り寄せる努力ではないでしょうか。
「どこまでこだわるか」その内容がそのままあなたの住まいとして形になると思います。


お建て頂いたお客様に聞いてみました

「何を質問させていただいたかというと」分かっているようで分かっていなかったこと。
世間にたくさんある住宅会社の中から「なぜパートナーに決めたのか」ということです。建てた方や契約していただいた方の中から、たった32件を集計しただけだとは言う物のとっても参考になったのです。

自分では、「これだけこだわった健康住宅だから」とか「高断熱高気密の輸入住宅」などを予想していたのですが、その数はそんなに多くなかったのです。一番多かったのが「デザインが好きだから」「外観の良い家がほしいから」という住宅のデザインを評価していただいたお客様の声です。

自分たちは、そんなの当たり前のことと思っていた。
同じ予算なら、デザインのいい家を造りたい。
多少コストがかかっても本物の素材を使いたい。
これは作り手である私たちの考え方だったから、会社としては空気みたいであらためて、そんなに重要なこととは思ってもいませんでした。

そんな当然なことよりも、「徹底して丈夫な住宅」「健康で快適な家」「究極の高断熱高気密」の追求をここのところ続けていたのです。
勿論、以上のことを高く評価して下さった方も多いのですが、すべてに共通していることは、自分にとって心地よいデザインの住まいが完成したことに対する満足感です。

常々言っていることですが「設計士だからといって良いデザインの住宅は出来ない」これって本当のことなのです。
あなたは、一級建築士だからいい住宅を造れると思っていませんか。
「すてきな住宅デザインも考えてくれるはず」と考えている人が多いのです。残念なことですが、資格とセンスは全く違います。

絵とか音楽など芸術的な仕事に資格があるでしょうか。
ありませんよ。
デザイナーに必要な物は、もって生まれた感性とかセンスが大切なのです。

そういう意味で言うと、一級建築士のライセンスは「作ることを具体的に図面の上で確立する」ための知識や法律や素材に関する知識や経験だともいえます。図面というハードの部分が大切な要素といえるでしょう。これらの知識や経験は学校で学ぶ物です。十分なライセンスを持った人で、なおかつ住宅というジャンルに絞ってですが、デザインセンスも良ければ言うことはありません。

しかし残念なことに、私が今までお会いした方の中では、少数しかいなかったのです。そんな中で、デザインセンスを認めていただいたことは、正直言って驚くと共にうれしいことでした。

お客様から、教えていただいた大切な事だからこそ「もっと磨きを掛ける」必要がありますね。

ホテルや公共施設などの大規模建築で、デザインに工夫するのは当然ですし、設計報酬も高額ですから十分時間やコストをペイできますが、個人住宅の報酬額はそれに比べると比較にならないほど少ないし、想像以上に手間暇がかかり合わないといいます。

カリスマ先生と呼ばれるほどの設計士であれば、かなり高額な報酬が必要になりますから一般的に敷居が高いですね。


ありがとうございます

おかげさまで、土・日の設計打ち合わせは満員御礼。
1月末からこれまでの土日は当社の設計ルームは打ち合わせのお客様であふれている。

2月14日は8組、15日は10組、設計、デザイナーは午前午後と終日忙しく打ち合わせをしています。そんな中に飛び込みの打ち合わせ依頼が入ったりするのですが、残念なことに次回にお願いするような状態です。打ち合わせのお客様の8割は契約前のお客様。

3世代4世代で見える方もあり、子供さんが元気に飛び回っているので社員も目が離せません。時間を十分使って納得いくまで資料や見積もりを取り寄せイメージを具体的にまとめていく作業は、大変だけど家族にとってはかけがいのない充実した時間になっているようです。

そんな作業の結果できあがった家は、建て売りなどを購入した家や大手の企画住宅を建てた人に比べなおいっそう愛情が注げる家となっているようです。

今回は、1999年12月にお引き渡しの終わった秩父の小山田さんのお手紙をご本人の承諾を得てご紹介します。


 前略、1999年12月にパートナーさんにお世話になって竣工しました秩父の小山田です。
ご無沙汰していますが、お元気でいらっしゃいますか?
その節には大変お世話になりました。

変更も多く、ワガママを言わせてもらいましたのでやりにくい施主であっただろうなと思っています。でもそのおかげで大変満足で、性能も間取りもインテリアもとても気に入っている家です。
竣工して4年あまりが過ぎた今でも大好きでいられるこの家で、元々好きだったインテリアを楽しみ、日々幸せを感じています。

そんな折、『美しい部屋』というインテリア雑誌の『第1回インテリア実例大賞』に応募してみたところ運よく『美しい部屋賞』という賞を受賞することが出来ました。
本当は家全体のインテリアで応募したのでグランプリねらいだったのですが、そんな甘い結末になるハズもなく、運よく「美しい部屋賞」にひっかかった・・・という感じです。それもインテリア全体と言うよりも""手作りの暖炉"というのがキメ手であったわけですが

それにしてもやっぱりうれしくて、その後こんな風になりましたというのをぜひ見ていただきたいと思い、本を送らせていただきました。70ページに載っているのが我が家のリビング側から見たダイニングの写真です。表紙の下の方にも同じ写真がちょっとだけですけど載っています。

パートナーさんに建ててもらった家そのものがとても気に入っているのでインテリアにもこだわれたし、その結果としての受賞だなと感じています。
ご苦労いただいた設計の田中さん、営業の川田さん、現場監督の高橋さん、もう退職されたとのことですがインテリアの門倉さん、ありがとうございました。皆さんのますますのご活躍を心よりお祈りしています。

P.S.ちなみに応募書類のコピーファイルも送らせてもらいました。こちらも見て下さい。


うれしいですね。
小山田さん、ありがとうございました。そしておめでとうございます。
建てるまでは、当然のことですが事細かいところまで神経を使い打ち合わせもしますし、現場も楽しみに訪れます。

多くの方々が共通して言う言葉は、完成したのはうれしいけど・・・・現場を見て監督と打ち合わせをしたり職人さんと会話したりすることが出来なくなるのが、とっても寂しい。

そうなんですよね、作ることには、誰でもが前向きの明るい希望を全身で感じています。それも、住宅となると家族全員の共通の話題ですからこんなにうれしいことはありません。

かし、完成したら終わりではなく、アフターやその後のご相談に当然のこととしてお手伝いさせていただく訳ですし、小山田さんのように自分なりに工夫をこらしてより好ましい住まいへと変身させていってほしいと思います。
詳しくは、近々「入居者のお宅訪問」に掲載しますのでお楽しみに。

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小山田さま 掲載紙


モデルハウスを空き巣にやられた

最近やたらと多くなった空き巣。
この手の住宅被害を、住宅の作り手としてどのようにしたら防げるのかシステムを検討中でした。

そんな中、当社のモデルハウスが空き巣にやられてしまった。朝出社したらモデルハウスの中が散乱しています。引き出しや扉は開けられ、中にあったものが床一面に・・・・・

食堂の窓が壊され、そこから夜中に侵入して物色したようだ。
モデルの中には、多額のお金はおいてなかったが事務所にあったお金とブランド品が盗まれていた。

早速、警察に通報して現場検証をしてもらいましたが、刑事さん曰く、「素人の犯行ですね。モデルハウスで人が住んでいないと知っていたようだが、家全体の収納をあけることなどプロはしません」「時間がかかり捕まる危険があるから」それはそうだと思う。

結構時間を掛けて物色したようだし、結構苦労して窓ガラスを壊したようだ。二重ガラスを壊すのは、手間のかかることだと思うし、よじ登って入ったところから出ていったりしている。なにも「そんな苦労をしなくとも玄関から出れば簡単なのに」と思ったものです。

最近川越署管内でも空き巣の被害が多いようで、中に今回のようなプロではない手口が多く見られるそうです。
プロの場合、は家人が隣の部屋いても、空き巣に気付かないし、今回のように引き出しなどを開けたままになどしないと言います。

そのため、住んでいる人がしばらくたって初めて、空き巣に入られたことに気が付くケースもあるのだそうです。それに比べ素人による犯行は乱暴で、家人に気がつかれたとき人的危害を加える危険があるといいます。怖いですね。

被害は少なくてすんだとはいえ、改めて当事者になったのだからすぐに対処しました。
これって「泥縄」
赤外線センサーや、照明など取り付けました。
完全な防犯対策は無いかもしれないが、入りにくい仕組みは本当に必要だと思う。防犯対策を、しなければならない時代になったことを実感した次第です。


花粉症で悩んでいませんか?

本当に多いですね。花粉症で悩んでいる人たちが。

今年は例年に比べ花粉の量は少ないようですが、毎年 当社の社員のおよそ7割は年明けから始まる花粉症に4ヶ月以上悩まされています。ここ埼玉県西部地域は、西川材の産地で杉の植林が盛んなところということも原因しているのかもしれません。

マスクはもちろんゴーグル着用で仕事をしている人までいるのですが、お客様の中にも同じ悩みを抱えている人が多いのです。始末の悪いことに、家にいるときも寝ているときも24時間中悩まされるのですからこんなにつらいことはないでしょう。

私は幸いなことに花粉症ではないのですが見ている方がつらくなるぐらい。一日中頭がボーとして過ごしている人もいて、仕事が思うように進みません。

せめて、家の中にいるときぐらいは解放されたいものです。そのためには、家の中に花粉が入らないようにすれば改善されるわけです。

私どもで建築されたお客様の多くが「家にいるときだけは楽だ」といいます。建物のデザインや規模は関係なく共通している仕様があります。本物の高断熱、高気密、セントラルヒーティングで第一種の計画換気のセットとなっている住宅なのです。

換気フィルターは、花粉を通さない仕組みとなっていて、高気密な構造は窓や隙間から花粉が進入することを防いでいます。日常注意することといえば、家の中にはいるときに体や衣服に付いている花粉を少しでも落とすことです。

高断熱、高気密であっても三種換気は花粉のフィルター効果はないので注意してください。高断熱高気密の住宅のメリットは省エネ効果やランニングコストを下げるだけではなかったのです。

住まいの目的が健康で安全快適な生活を営むことにあるのですから、花粉症対策としても高断熱高気密で換気冷暖房までセットした家造りをしてみることをおすすめします。


青森ヒバのことを知ってますか・・・

私のところに林野庁から連絡があった。
健康住宅の時代だから青森ヒバがよいはず。
もっと首都圏で利用されるために有識者懇談会を開くので出席してほしいとのこと。なんで、私はほとんど2×6の住宅を手がけているのに。

たしかに最近はお客様の要望もあり木造軸組みの住宅も作るけど青森ヒバは土台程度にしか使っていない。

でも、興味が無いかといえばある。なぜかというと日本の三大美林のひとつでありながら首都圏ではほとんど建築されることがないし、私自身もほとんど知識を持っていないから。

霞ヶ関の林野庁まで出かけてきました。
青森の営林署の人はもちろん民間からは「青森ヒバの会」代表の市川さんや仙台の設計事務所の人や青森ヒバの製材所の社長が見えていた。
この中で一番知識がないのは私だ。

専門家としての意見より素人としての素直な疑問をぶつけてみよう。

私の質問
日本の代表的な木材は、杉、ヒノキ、ヒバですが「青森ヒバはなぜ一般に使われることがないのか?」

「ほとんどを青森や秋田などの東北地方で利用されていて、神社などの特殊な場合、近畿地方などに出荷しています。杉やヒノキのように一般の材木店などの流通ルートが確立されていません。」

たしかに、当社で青森ヒバの住宅を依頼されたとしても「どこに頼めばいいか、そして価格はいくらになるか」など、基本的なことでさえ何もわからない。

なぜ一般に流通していないのですか。

「杉やヒノキは植林されていますが、青森ヒバは植林が少なく八割以上は国有林の中にある天然林です。資源保護のため年間に増えた量の範囲内で計画伐採されるため、スギやヒノキのように需要があれば増産可能な材木とはいえないのです。
杉やヒノキに比べ成木になるのに、倍以上の年月が必要で、現在伐採されている立ち木は樹齢150年程度のものになり、中には200年を超えるものもあります。
当然、商業ベースにはなりません。杉は50年、ヒノキが60~70年で製材されることに比べれば圧倒的な時間が必要です。
年輪は他の材木に比べて緻密で、丈夫なのはもちろん、杉やヒノキは芯持ち材しか取れませんが、ヒバは大径木ですから根元に近い部分は芯去り材が取れることになります。もちろん、上部は細くなるため他の樹木同様芯持ち材になりますが、これらは土台に使われます。」

そんなこと知ってましたか?私は知らなかった。目から鱗の話はまだまだ続きます。次回。


青森ヒバのこと  ・・・2

知っているようで知らない、知られているようで実際は知られていない。そんな不思議な青森ヒバには、杉やヒノキと違う大きな秘密があるのです。

難しい話はさておいて、私たちでも知っているヒノキチオール。新聞や広告をはじめ住宅会社の広告などにはよく出てくるこの言葉、特にヒノキを構造材に使用する会社が、セールスメッセージとしてよく使われています。

しかし、日本の「吉野、木曽」などの代表的なヒノキのブランドもヒノキチオールは含まれていないのです。(最近の精密な検査器具を使った調査では大変微量だけという報告も)
それって私は知らなかった。

あなた知ってましたか。知っていたとしたら大変な博識ですよ。
私は30年も住宅をやっていたのに、ヒノキの最大の特徴だと思い込んでいたのですから。ヒノキにはほとんど含まれていない

なぜヒノキチオールなんて紛らわしい名前をつけたのか。
調べてみましたよ。悔しいではないですか、結構お客様に間違えた情報を伝えてしまっていたのです。「しかし、知っていてヒノキの特徴、メリットのように言うのは詐欺だよね。」

この名前は「台湾ヒノキ」に由来がありました。
1930年代に当時の台北大学教授、野副鉄男氏が台湾ヒノキ材の精油を研究しているうち発見したものでヒノキチオールと名付けたのです。
特に青森ヒバは多く含まれています。

青森ヒバの防カビ・防腐・防虫効果の源になっているのが青森ヒバの精油分です。青物ヒバ油は製材する過程でオガクズや廃材などが、製材量20~30%あり、これらを水蒸気蒸留して得られています。

100kgのヒバからわずか1kgしか得られないといいます。その中に、ヒノキチオールはたったの2%しかありません。
それにしても、多いといわれる青森ヒバでも2%、ほかの木材は・・・ですよね。

建築的に有効なことというと
カビや細菌を寄せ付けない抗菌効果。
香りが気持ちをリラックスさせる精神安定効果
一番いやなシロアリ・ダニ・ゴキブリを寄せ付けない防虫効果
不快なにおいを抑える消臭・脱臭効果が挙げられます。
ヒノキチオールは、ヒノキではなく青森ヒバにあったのです。

まだまだ、青森ヒバの不思議は続きますよ。


青森ヒバのこと  ・・・3

青森ヒバは、ほとんどが国有林でまた天然に育ったものです。
日本の山の多くは杉やヒノキなど住宅利用のために戦後植林されたものが多く、ちょうど戦後60年を迎え、伐採する時期になっています。

ところが、現在の日本はこれらの国産材が利用されることが少なくなり外国材の比率が八割を超え、せっかく植林した山が荒れてしまいました。材木の価格も、人手を入れて山を整備することさえ経営的に成り立たなくなったのです。

植林をして枝打ちをしながら建築用材として育てることがままならなくなったのです。各地で国産材、中でも地元産の木を使った住宅建設の運動は盛んなのですが残念なことに一部の人がそんな運動に共鳴し建築しているのが現状ではないでしょうか。

産直住宅という言葉が、世の中から注目を集めてから10年以上になりますが成功しているとはいえません。産直住宅という言葉からイメージするものは、ログハウスのような空間や少しは安いのではといったものです。

安く作りたいのであれば、内容を問わなければ外材の住宅のほうが材料費も安いし国内の運送費よりも、外国からの船賃のほうが安いのです。
ましてや、天然林(植林ではありません)そして成木になるまで150年、杉やヒノキの三倍もの時間が必要な青森ヒバは年間の伐採が制限されているため、植林材に比べて高くなるのはいたしかたないことです。

ヒバは生育が遅いため、杉やヒノキのように枝打ちができません。枝を落としたところが、腐ったり虫の被害にあうから傷をつけるようなことができないからです。
「桜切る馬鹿、梅を切らぬ馬鹿」という言葉がありますが桜は切り口から腐ってしまったり虫の被害にあいやすいからなのでしょうか。
青森ヒバは、杉やヒノキに比べて植林ではなく実生で育つ。枝打ちはせず自然のまま成長する。

一般的に人手不足や経営的に見たコストを考えない限り、日本の多くの山は人によって美しく管理されてきたのです。
青森ヒバは、人の手が入ることの少ない特殊な材木と考えてよいかもしれません。
それでなくとも材木は、かけた費用が回収できないといわれているのに、三倍も時間をかけなければ成木にならない木など、経営的にあうわけがありません。

自然に成長する分だけ計画伐採をする。
それによって新しい青森ヒバの更新をしているだけなのです。
例えて言うと、多くの場合、杉やヒノキは「ハウス栽培の野菜に似ている」青森ヒバは、路地ものの野菜なのかもしれません。自然の中で木材同士の適者生存を勝ち抜き、時間をかけて成木となったのです。

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青森ヒバ 天然林