2003年
日本の家の常識は世界の非常識
呪縛をとく
日本の家の常識は世界の非常識・・・・・思いこまされた家の常識
短命住宅・・・たった30年で壊している日本の家。
あなたも、「30年経った家は古い」と思っていませんか?
あなただけではありません、私もそうでした、そしてほとんどの人が30年で古いと思いこんでいる・・・・。 世界中でこんな考えをする国民は皆無なのです。英国では50年はまだ新しい家、それよりもっと歴史のある古い家を好むといいます。
それは、新築住宅の時はいろいろと不具合があるが、ある程度年月が経った住まいは住人がこれらの不具合を直し、改良した安心できる住まいと考えています。
それに対して日本ではどうだろう。
中古住宅として20年程度で解体する住宅としか見ない業者、中古住宅は余分で土地としての価値しか認めない購入者。
これから住宅を新築しようとしているあなたは、このような日本の住宅事情をどのように感じるでしょうか。「これからの住宅は、百年だって長持ちするはず」と思われていることでしょう。
お考えの通りです。
劣悪としかいえない新築住宅があるのは確かですが、81年以降造られた住宅の多くは欧米並みに地震に強く長持ちするしっかりとした構造の建物になっています。
それなのに「たった20~30年でこれらの家の多くがゴミになる」のはなぜなのか。
日本は、「高温多湿だから家が長持ちしない」そんなことはありません。
最大の理由は、「30年もたったら建て替えるのが当たり前」「古くなった家に価値はない」などと思いこんでしまっているためではないでしょうか。
一度そんな呪縛を解いてみませんか。
あなたは、個人が住宅を所有するようになったのは、実は戦後のことというのをご存じでしたか。家族を持つ人たちでも戦前は借家に住む人たちが圧倒的に多かったのです。
戦後復興と経済発展に伴って地方から都会に人口が集中しました。当然住宅不足が発生し、この住宅不足を解消するためになによりも「まず住める家」それこそ「雨露を避ける住まい」でもよかったのです。
戦後のベビーブームに生まれた人たちを「団塊の世代」といいますがこのような人口の急増と、都市への人口の集中は土地不足を招いたのです。その結果として「土地の価格が高騰」それこそ土地さえ手に入れば、家はいつかまた建て替えればよい。土地は資産で建物は資産としてみない風潮になりました。
より安い価格で大量に住宅を供給することが求められた時代、大量生産大量販売のプレハブ住宅会社、巨大企業が誕生したのです。
これら企業の多量かつ巧みなテレビや新聞のコマーシャルを通して、家電製品同様「飽きたらまた建てればよい」という「使い捨ての住宅」のイメージをますます私たちは持ってしまったのではないでしょうか。
あなたは、「そのわりにリフォーム業界のチラシ広告が多いのはなぜ?」と思いませんか。
ほとんどのリフォームは「今の不便を解消する」「便利な設備」や「見た目だけを大切にしているとしかいえない外壁の塗装」などが主流になっています。一番大切な「命と財産を守る」ために必要な建物の耐震性や耐久性は改善されていません。このような不便を解消するのが目的のリフォーム工事は住まいの履歴書を作りません。
「大切な家の履歴簿を作ろう」という事を提案する企業は皆無なのです。誰がいつ、どのように建築し、今までに維持管理のためどんなことをしてきたのか。次に住む子供達にしろ、第三者にしても家の履歴を知ることはより長く家を長持ちさせるために欠かすことが出来ません。
無駄なリフォームを防ぐことになる「たったこれだけ」のことをしていないのです。
あなたも、たった30年で壊す家、価値の無くなるそんな家に大切なお金を使い維持管理し長持ちさせようなど思わないでしょう。
この結果、住む家にますます愛着がわかないことになります。そして維持管理の不足はますます家の劣化を招くことになるのです。
今でも東京都の全世帯数を超える空き家が日本中にある。いつかは、大量のゴミとなり廃棄される運命、しかも、その捨て場所や処分が追いつかず違法投棄され社会問題になっています。
その中で私は百年長持ちする住宅を造る・・・・本気で取り組んできたのです。これは結果として「本来壊す必要のない住宅まで壊していた」のではないでしょうか。
築百年の住まいを甦らせる古民家再生。
古民家再生同様20~40年程度の住宅にふたたび新しい命を与えてこそ価値があると考えています。もちろん、すべてこの年数の住宅が再生できるとは言いませんし、いえません。
戦後の土地不足の中で本来建ててはならない湿地や沼地などが造成されたため、見た目はともかく何らかの補強が必要な住宅地も多くあり、経験豊かな資格を持った人の検査を欠かすことは出来ないのです。
結果として、地盤補強が必要になり建て替えと言うことになるかもしれません。
しかし、「今までのようにそろそろ建て替え」「狭くても高くても新築」「とりあえずリフォーム」「建て売りを購入」などをする前にここらで一度、家を違った目で見てみませんか。
少なくとも今までの住宅に関して思わされていたことの多くが「違っているかもしれない・もっとほかの方法が」と検討してみてはどうですか!!
いつになったら地価は安定する?・・・この時代あった住宅とは
今年も全国の公示地価の発表があった。相も変わらずほとんどの地域で土地の値段が下落している。これではいつになったら地価が下げ止まるのか予測がつかないと思う。
私だって土地が安くなりより住宅を求めやすくなることは賛成だけど、すでに土地を購入した立場から見ると自分の資産が減っていくわけ。これって楽しくないのです。特に、最近購入した人にとっては買ったときに比べて3割も4割も減ったとしたら
とんでもなく損をしたと思うのではないだろうか。
なかでも埼玉県の北部は特に下落が激しくて、たった2年前に坪24万で取引されていた土地が今なんと9万から10万円で売りに出ている。
100坪買っても、1000万もあればおつりが来るわけです。
わずか五年前には、都内に通勤可能な川越周辺の土地の価格は50~70万もした。やっと最近土地の値段と建築坪単価が均衡したと思ったのに、いまは完全に建築坪単価と土地値は逆転している。これをどのように考えていったらいいのだろうか。
あなたは、この状態をどのように思いますか。最近土地や建物を購入した人は「確かに高い買い物をしてしまったけど売るわけではないから関係ない」と考えるしか方法はありません。反面、これから求める人は「やっと不動産を買いやすくなった」と夢をふくらませているかもしれません。建築費と地価が同じもしくは地価の方が安いと言うことは、歓迎する事態なのかもしれませんね。
土地を資産と考えるのではなく、建物を建てて初めて価値ある物と考えるのであれば、同じ予算でそれだけ充実した住まいを求めることが出来るわけです。
たとえば、都心勤務の人にとって便利とはいえない鳩山ニュータウン、しかし生活に本当に必要な環境は充実している分譲地があります。
この分譲地の公示地価は今年坪20万円になりました。
平均の区画面積は60坪、ということは1200万で土地が購入できるわけです。そこに建物35坪建てたとすると坪当たり50万として1750万、土地、建物としては3000万円で住宅を所有することが出来ます。
しかし、安くなったと言っても3000万は平均年収の5倍、大変ですよね。だとしたら地価がこれからも下がり続けるのを期待して、もう少し待つのも手かもしれません。
「リスクはいやだけど自分の家を持ちたい」と考えているのであれば「建て売りは×」一番ハイリスクです。
それよりもっと良い方法がありますよ。今こそ再生可能な中古住宅がねらい目です。それも出来たら20年以上の木造住宅付きの中古がおすすめ。もともと土地の値段だから建物はタダ。でも今まで前の持ち主が生活していたわけだから少し直せば住むことに不自由は無いと思います。もちろん、自分で手入れをしながら好きに改造することも楽しめる訳で「なによりも、安い」のが魅力ではありませんか。
自分にご褒美もイイかもしれません
お父さん、お母さんお疲れ様でした。子供達が巣立ち長い会社勤めも終盤を迎えた時、そして定年退職した後、あなたは第二の人生にどんな夢を持ちますか。
「苦労を掛けた連れ合いと共に、ゆっくりと旅行したい」とお考えの方も多いかと思います。でも、お互いの希望や夢に大きな食い違いが以外とある物です。夫の夢と妻の夢の食い違いは「自分に対してのご褒美」なのか「相手に対して何かしてあげたい」と考えるのかの違いなのかもしれません。
それはそうですよね、仕事一途にがんばってきたご主人と、早々と子育てから卒業して自分の友達や趣味を確立した奥さんの違いが、ハッキリと現れるのが定年ですから。
最近私が出会った話をします。
2年ほど前から展示場や現場見学会に通っていたご夫婦がいました。建て替えをしたいという希望はあるけれど、資金の問題や定年を間近に控えていることもあって具体的には進まなかったのです。定年後の生活不安やとまどいなどが住宅計画を慎重にしているのだと私は思っていたのですが、具体的なお気持ちまで踏み込むことがなかったのです。
しかし、毎月お届けしているニュースレターは熱心に読んでいるようで 今回、「建て替えしなくても再生住宅がある」のご案内をしたところ、お問い合わせいただき、本当の気持ちをお聞きすることが出来ました。
本当の気持ちとは、ご夫婦が一緒であるとは限らないし、事実 ご両人の住宅に関する希望に大きな食い違いがあるようなので別々に本音を聞いてみることにしました。
ご主人は、退職金を使って大きな負担になる建て替えはもともと気が進まなかったそうです。それよりも「長年苦労を掛けた奥さんと毎年海外も含めた旅行に連れて行ってあげたい」と考えています。
奥さんの希望は住み慣れた我が家を壊すのと多額の資金を使う建て替えは????、さりとてリフォームでは不満、そんな時に再生住宅の話に興味を持ったのだと言います。でも、「いまさら夫婦で旅行するよりも友達と一緒の旅行の方が楽しい」と言います。それよりも子供や孫が訪ねてきても狭い今の家では泊まっていくことも出来ないし、まず小さな部屋の壁を取り外し大きくしたいし、増築にあわせてお風呂も広く、キッチンも子供と一緒に料理できる広さにしたいといいます。家にいる時間が長いのだからまず家を快適な空間にすることが「第二の人生をスタートさせる私へのご褒美」と言います。
ご主人の予算は600万、奥さんはなんと1600万、確かに「家よりも旅行」と考えているご主人と「家がまず先」と考えている奥さんとでは家に対する希望が全く違っているのです。
奥さんの言うように「自分(達)へのご褒美」という考え方はこれから多くなってくるかもしれません。第二の人生が快適で充実したものであるためには毎日過ごす環境が大切です。お金を子供達のために残すのではなく住まいという形で継承するのもいいですね。
ところでこのご夫婦の最終的な結論は、
「奥さんの意見でまとまり」となりました。
あなたは、ご自分にどんなご褒美を考えていますか。住まいの再生が今までの人生に区切りをつけ、第二の人生のスタートになるかもしれません。
地震に自信のある鳩山ニュータウンの人々
2003年9月26日、北海道釧路沖でM8.0と7.0の巨大地震発生。
震度6弱を記録したこの地震の被害は大きかったが、人的被害や建物の倒壊などは地震規模の割には少なくてすんだようです。これは地震発生時間もあるが北海道という広大な大地で起きた地震であったからなのでしょう。
もし、これと同規模の地震が首都圏で起きたとしたら時間帯が同じであったとしても人や建物に多大な被害を及ぼしたことでしょう。
地盤の問題を考えてみても関東特に首都圏の多くは関東平野といわれる地域にあり軟弱地盤の上に建築されている建物が多いからです。
この北海道釧路沖地震の翌日に地震に対する建物強度を検査する見学会をたまたま実施することになっていました。社員からは「すっごくタイムリーですね。今日の夕刊と明日の朝刊はこの地震記事が一面ですよ」「そこで当日検査見学会が告知されるから大勢来場するに違いないですね」などと言われ、私も「これは予定以上来場するかも」と思い現場説明員を倍増して「鳩山ニュータウン説明会」に臨んだのです。
結果は、たった3組、たった3組だったのです。
それは、不思議な結果です。地震の翌日ですよ。考えられない。
来場された方に聞いてみました。
(パートナー)「なぜ他の方は地震の翌日というすごく関心が高い時期の見学会にこないんですかね?」
(お客様)「それは、ここの団地の住民は地震について心配してないからですよ。」
(パートナー)「それはなぜですか?」
(お客様)「今までここに住んでから20年以上の人が多く、ほかの土地に比べると地震の揺れが少ないからではないですかね。」
「もともと丘陵だったところを造成しているので、埋め立て地に比べて地盤が頑丈だから地震の揺れも少ない」といいます。
確かに、地盤の掘削をしても1メートル以上掘ることは不可能です。
ほかの地域で、3メートルは掘れるのと比べると、圧倒的に強い地盤の上にこの団地の住宅が造られていることが分かります。
地盤としては、新第3紀 物見山層という約180~500万年前に造られた地層で砂岩、泥岩、れき石などの堆積岩類を主体とする十分に頑固な地盤となっているのです。
ただし、ニュータウン造成時にその表層は削り取られ造成がされているのですが、盛り土はもともとこの地層から削られた土を使用しているため30年経過した今では堅固な物となっていて地耐力も十分といえます。
建て替えも含めて数多くの新築をしていますが、川越周辺の多くの土地は地盤の補強をしなければならない土地が多いことと比べれば、うらやましいほどです。
耐震の為の検査見学会に来場者が少ない理由は理解できたのですが、地盤が良くても建物が、構造的に成り立たなければ危険であることは変わりません。分かっていただけますかどうか・・・。
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上 9月26日朝日新聞夕刊 北海道釧路沖地震の報道 右 9月27日 構造調査見学会のお知らせ |
解体から新築住宅の問題が見えてくる
新築住宅の中でも、建て替え比率は年々減ってきているようです。
当社で言えば、全新築物件のうち約3割程度が建て替えとなっている。
建て替えの場合 古い建物の解体があるわけですが、大半は木造住宅ではないでしょうか。
新築業者からすると、建て替えは新築するために古家を除去する訳だが、これを解体業者に一括して依頼することが多い。
解体するのに、現場の立ち会いはするのだが、それはせいぜい事前の立ち会いと完了確認程度ではないだろうか。
解体された建物の状況がどのようになっているかなど検証する新築業者は皆無かもしれません。
じつは、当社も今まで柱や土台が20年、30年の時の中でどのような状況になっているか確認したことはなかったのです。
今回再生住宅で初めて、既存建物の状況をしっかりと検証してみることになりました。解体業者に依頼するのではなく、設計や工事担当者がバールや電気ノコギリを駆使してひとつひとつ確認しながら解体していく作業です。
それは、初めての経験でもあり、検証しながらということもあって効率よくというわけにはいかない作業です。まだ作業の途中ですが、なぜこんな工事をしたのか意味不明の箇所やボルトやナットが取り付けられていない箇所など欠陥住宅といって良い場所が次々と明らかになってきました。またシロアリの被害は予想以上で水回りだけでなく家の中心部の柱がすっかりと食い尽くされています。そして、一階天井の梁に至るまで被害が及んでいました。(下図参照)
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| シロアリに食い荒された柱 | 白点線部分 1階天井梁に続く蟻道 |
これでは、震度6以上の地震があったら倒壊するかもしれません。玄関の上がり框もシロアリにあってしまい無惨な状況です。
これらの解体工事からこれから新築する住宅が同様の被害に将来遭わないための
事前の対策が見えてくる気がします。
今は、幸いにして重機で粉々にする解体工事はなくなっています。
一度、建て替えするときに今まで住んでいた住宅の見えない部分が明らかになるわけですから現場で確認するといいかもしれません。その土地に同じように建て替えるわけですから被害箇所が分かれば前もって建築業者に対策を依頼することも可能です。
これから折に触れ、解体結果を書き込んでいく予定です。
お楽しみに。
想像以上にシロアリは怖い
中古住宅の解体作業が進み新築から30年経て骨組みと基礎のみの姿が目の前に現れた。
土台と柱がシロアリの被害に遭っていたわけですが、なんと二本の柱は二階部分まで食い荒らされています。
そればかりか二階の梁まで何本か被害に遭っている始末でこの建物は外壁と内部の壁でやっともっていたことが分かりました。
外柱ばかりでなく建物の中心まで被害が及んでいて、あらためてシロアリの怖さをまじまじと知ることになったのです。
20年近く前に増築された部分の土台は青森ヒバを使っているためか全く食害にあっていません。隣の土台が完全にシロアリ被害に遭っていることを考えるとやはりヒバは強いと感じた次第です。
これまで丁寧に解体してきたわけですが、正直なところ建て替えた方がよい現場ではないかと思います。しかし、再生住宅の検証を進める目的で取り組んでいる現場ですから、そんなわけにはいきません。
まずは、同じように建てられた住宅が、この団地の中にたくさん存在しているわけで全く同様に被害が進んでいるとはいえない物の、かなりの確率で大なり小なり被害に遭っていると考えた方が良さそうです。
それこそ、外壁をはがすなりしなければ柱や梁は分からないわけですから、住んでいる人たちが自己認識できない部分でもあり、これは是非、現状の被害状況を現場見学会としてお知らせした方がよいのではないかということになりました。
新築の見学会はありますが、古い建物の解体見学会など私もやったこともありませんし見たこともありません。でも、古い建物から新築時に特に留意する部分が見えれば、わずかな費用でこのようにシロアリ被害に遭わないための対策が出来ると考えています。
しかし、現状は柱を少し蹴飛ばせばおれてしまう状態のため、安全のために何本か仮の柱で支えをつけました。
金物や釘も新しい物に交換し、柱や梁の多くも入れ替えることになります。
再生物件としての、現状は最悪であるだけに全く新しい建物を造ること以上の工事になりそうです。工事の進捗状況やどこをどのようにして改善したか、など見ていただけるとできあがった建物に信頼を持っていただけるでしょう。
問題は、「工事費がいくらかかるか」関心があるのはあなただけではありません。私も、「いったいこの現場はいくらで収まるか」強い関心を持っています。工事の内容は、再生住宅ライブでお届けいたします。
住まいも、ハードからソフトへ
高断熱高気密など、程度の差こそあれ各社が取り組み始めています。一部の業者が差別化のための手段として取り組んできた断熱手法も今は特別な存在ではなくなった。
その良い例は
1年以上前は外断熱工事を標準としていた会社はまだまだ少なかったのですが、今では多くの会社がシステムの違いはともかく手がけるようになりました。建てる側としても外断熱であれば、細かい部分の違いに神経を使う人など少ないのではないでしょうか。
健康住宅にこだわった家を造り続けてきた当社も、このような影響を受けています。シックハウス法案の実施により一定の条件を(かなり、緩やかすぎるのですが)備えているわけですから、堂々と当社の建物は健康住宅と宣伝しています。
こうなるとよほど違いの分かる人、数値にこだわりを持った人以外はその違いを理解することが難しいといえます。
建築業者はどちらかというと構造とか断熱などのハード志向に陥りやすい。それは一定のレベルに到達していなかった日本の建築業界の時は有効であったのですが、ほとんど一定のレベルに到達した現在、顧客から見たら「そんなの当然でしょう」と言われてしまうのではないでしょうか。
それにもかかわらず、あいもかわらずに「○○工法」フランチャイズ募集をしている。これからは、造ることのハード部分ではなく、ソフトが求められています。当社が取り組んでいる「再生住宅」も本当に百年住宅にするためにソフト開発です。
再生住宅は、単なる増改築ではなく新しい住宅の購入のあり方の提案でもあるのです。最終的には、検査のシステムや補償の問題、そして流通問題など造ることよりもソフトが充実しなければ成り立たないといえます。
これらの問題は、いまのところ全く出来ていません。
政府もやっと重い腰を上げて、売買に伴う不動産の登記時に売買価格を登記所に届け出を義務づけるようになりました。これらの情報をデーター化して実体としてその地域の不動産がどのような価格で取引されたか、公開するようです。特定地番までは無理ですが、売買を考えている人には購入の目安にはなります。
昨年末に、希望価格5000万円で売りに出していた知り合いの家がやっと最近売れました。
いくらで売れたかというと、なんと半額の2500万円。
もっと、売り主が正しい情報を得ていたらもう少し高い値段で早めに売却できたかも。
情報も含めたソフトの充実が求められています。
川越は再生モデル
我が町、川越は大変な観光地として再生したモデルです。
今当社が手がけている住宅の再生には、身近に良いモデルがある。
川越の旧市街、特に蔵造りの街並み再生がもたらした地元商店街の活性は目を見張る物がある。もともと、川越は歴史のある街。その歴史を大切にして甦らせる作業を根気強く続けてきた成果が今の姿になっている。
日本中の商店街の灯が消え、シャッター通りなどと呼ばれるようになったのもこの14~5年ではないだろうか。同じような危機に全国の商店街が直面したはずだが、その時点で様々な対策や未来像を描きそれを確実に実行した街だけが再生している。
昨日、日曜日に改めて川越市内を訪れてみると観光客で歩くことも大変なほどのにぎわいになっていた。昔の物がどんどん失われていく現在、ほんの少しだけ「といっても150年昔」懐かしさを感じさせる建物にはじまり、駄菓子、お醤油など手作りの食べ物が郷愁を誘うようだ。新しく建築される建物も、この景観をよりいっそう引き立てるように心遣いがされていて益々魅力的な街になっていくだろう。
住む人にとっては、決して便利とは言い切れない部分も多々あるようだが、今の便利さを追求して生き続けることは際限のない欲望を追い求めることに似ている気がする。
少しだけ、不便を我慢してより時代の変化に振り回されないことも大切。
街並は個人のわがままを抑えなければ完成しない訳で、そこに暮らす人たちの意識が大切なことは言うまでもない。
ひるがえって一般に建てられている住宅はどうだろう。
私たちにも大きな責任があるのだが、自己主張の固まりのオンパレードのような建物が圧倒的に多い。まるで人と違っていなければ価値がないとでも言うように。家そのものと併せて、住宅地全体の環境も考慮しなければいけない時代がきています。
再生住宅は技術だけでなく、何をどう残し継承していくのか考えることから始まる。試行錯誤が、まだまだ続くことになるでしょう。

川越蔵造りの街並
建て替えと再生どっちが得?
「今一戸建てに住んでいるのですが、建て替えするか、リフォームにするか迷っています。再生住宅という方法があると聞いたのですが、リフォームとどう違うのでしょうか。」
こんなご質問をいただくことが良くあります。
私たちは、出来れば現在の家で使えるところは生かして快適な家に出来るのならそれが一番だと考えています。
確かに、古民家再生などを見ると一般住宅の新築費用をはるかに上回る再生費用がかかってしまうことが多いようですが、一般的な住宅の場合、再生費用の上限を建て替え費用の70%と考えています。
ここが、大変微妙なところなのです。
7割の費用を安いと思うか高いと思うかですね。建て替えをしなければならない理由はそれぞれの場合で異なっています。
狭いという理由もあれば、使いにくい、古くなった、暑い、寒いなどなど。再生する場合に必ず明確な理由を聞く必要があるわけです。ただ、「再生できる住宅の条件、それも割合と安くすむケースは」といえば、その家が新築から今までどのように手入れをされてきているかによってビックリするほどの差が発生します。
残念なことにリフォーム履歴は残っていることはまずありませんので聞き取り調査から始まり実際の住宅の現状検査をする必要が出てきます。勿論検査をしたからといっても、外壁や内装をはがすわけではありませんから絶対に問題がないとはいえません。
しかし、一定の状況判断をする大切な目安にはなるのです。「建て替えた場合との、費用の比較をどのようにするか」と言えば当たり前のことですが新築・建て替えした場合の正確な詳細積算と資金計画を作成します。併せて、新築と仕様や間取りなど同様の内容で再生した場合の見積もりを作ることになります。
使える物は使う、という再生住宅の場合、設備などで十分使用に耐える物は活用しますので当初の見積もりより安くなるわけです。
「一番大切なことは新築しかない」と思う前に再生という手段もあることを知っていることであり、新築した場合と比較できる資料をそろえてみることです。「3割も安い」「3割しか違わない」どのように思うかは、あなたが決めることなのです。
業者の立場で言えば、新築の方が簡単であり特別な神経を使わないですむことは確かです。しかし、本当によい物を生かし続けていくためにはこれから益々、既存住宅の再生技術の確立とわかりやすい見積もりや提案のあり方が求められていくことは間違いないと思います。
建て替えと再生どっちが得?
今年も残すところ一週間になりました。
いつもと変わらなく朝日が昇り、夜になる。年末だからといって特別にその様子が変わるわけではないはずなのにどことなくあわただしい、そして気ぜわしい年末を迎えています。
毎年のことですが、年初に立てた目標もかなり未達成の年末です。
あなたはいかがだったでしょうか?
住宅の仕事を通して私なりにこの一年を振り返ってみるとシックハウス法の実施で住まいについては一定の安全が確保できた年といえます。
それは十分なのかといえば「まだまだ」しかし欲を言えば切りがありません。各社が工夫をして法律以上の内容を追求していくことが大切ではないでしょうか。
もう一つは、住宅の税控除です。
年度末までに入居しなければ控除が削減されるという話は、私も含めた大方の予想の通り延長されることになりました。
住宅は景気に対する波及効果が大きく現在の景気回復が十分でない中、削減することなど考えられません。住宅メーカーの中にはこの税制をセールストークにして契約を急がせていたところが一部あったようですが、オオカミ少年になってしまいました。
それにしてももっと、住宅関連の税制がシンプルになってほしい物です。景気対策のために、税制を毎年いじることは好ましいといえません。
「それでは来年の、テーマは」というと
対策として急がれるのは、改めて日本は地震の巣のうえに家を建てていることを認識すべきではないでしょうか。
阪神淡路の大地震から10年を迎えます。
一週間ほど前に神戸と淡路島に旅行に行きました。表の通りは本当に地震にあったのかと思えるほど復興していましたが、裏の通りではまだまだ地震の傷跡を残しています。
借金をして建てた家、買った家が無惨にも地震で倒壊したり火災で焼失したりした家族の多くは、新たな借り入れが出来ない人も多いのだそうです。8月頃から南海、東海地震と併せて津波の被害予想が新聞などで報じられています。
勿論、関東、首都圏も同様に危険な時期に入ったといえるのかも。
いずれにしても、住まいの目的は「住む人の命と財産を守る」これにつきます。築30年以上の家は倒壊の危険性が高いと思って、一度は耐震診断をするほうが良いでしょう。最寄りの市町村役場に相談してみることです。
そして、もう一つ。防犯対策です。「安全は自分で守る時代なのだ」と認識を改めることです。方法はいろいろ開発されています。まずは一番適した方法を考えてみたい物です。
私は・・・ 家の中に二匹、外に一匹の雑種犬を飼っています。結構、我が家を訪れる人にはプレッシャーになっているようですが、防犯対策にはなりますね。えさ代は馬鹿になりませんが・・・・・良い新年をお迎え下さい。


